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月別アーカイブ: 2024年12月

二酸化炭素消火設備

 

皆様こんにちは。

お久ぶりの投稿になってしまいました。

 

今年は例年と比べて気温が高い日が多くて最近急に冬の気温になった影響か

最近、風邪をこじらせてしまいました…。

ついこの間までは風邪をひいてもすぐ治っていた気がするのに年齢なのか全く治る気配がありません…。今年は免疫力を高める努力をしていかなければいけないと感じさせられました😨💦

 

本日は、二酸化炭素消火設備についてご紹介させていただきます📣

 

  • 二酸化炭素消火設備とは

 

防護区画内(二酸化炭素が放射するエリア)の酸素濃度を低くさせ消火する設備で

消火に伴う汚損などが少ない等の特徴から機械式駐車場・電気室などに設置されています

 

  • どんな場所で使われている?

 

・サーバー室/電気設備室

・精密機器の工場

・博物館/美術館

・危険物を保管する倉庫

 

 

  • 二酸化炭素消火設備で注意する事

 

設備が作動し、二酸化炭素が放出されると、防護区画内での視界が遮られ避難が難しくなるとともに、高濃度の二酸化炭素は人体に影響*を与え場合によっては生命の危険性が生じます。

*最低中毒濃度は2%で消火に用いる濃度では即時に意識喪失に至る。また高濃度(55%以上)で酸素欠乏症と相まって短時間で命の危険に関わります。

 

  • 二酸化炭素消火設備に係る死者が発生した事故事例(令和2年以降)

 

・令和2年12月

愛知県名古屋市のホテルにおいて機械式駐車場内でのメンテナンス工事中に

機械式駐車場内に二酸化炭素が放出した。(死者1名・負傷者10名)

 

・令和3年1月

東京都港区の事務所ビルにおいて二酸化炭素消火設備の点検中に二酸化炭素の消火剤の貯蔵容器を設けた場所で二酸化炭素が放出した(死者2名・負傷者1名)

 

・令和3年4月

東京都新宿区の共同住宅において機械式駐車場内での天井ボードの張替え工事中に

機械式駐車場内に二酸化炭素が放出した。(死者4名・負傷者2名)

 

 

**上記のような悲惨な事故が立て続けに発生し、

二酸化炭素消火設備に係る政省令の改正等が行われました。

 

  • 二酸化炭素消火設備において必要となる主な対応

 

*標識の設置が必要

二酸化炭素を貯蔵する貯蔵容器を設ける場所及び防護区画の出入口等の見やすい箇所に

次の①、②及び標識を設ける必要があります。

 

①二酸化炭素が人体に危害を及ぼす恐れがあること。

②消火剤が放射された場合は原則として放射された場所に立ち入ってはならないこと。

 

**図書の備え付けが必要

制御盤の付近に次の①、②を定めた図書を備えておく必要があります。

 

①二酸化炭素消火設備の構造

②工事、設備及び点検時においてとるべき措置の具体的内容と手順

 

***閉止弁の設置が必要

集合管または操作管に一定の基準に適合する閉止弁(二酸化炭素を放射するための配管を閉止するための弁)を設ける必要があります。

 

  • 最後に

二酸化炭素消火設備は一般でよく見られる場所としてショッピングモールの地下駐車場などがあげられます。

令和になり立て続けに3件も二酸化炭素消火設備で死者の出る痛ましい事故が起きています。令和4年新宿区で起きたものに関して言うと事故の背景としては消火設備の感知器や配線に誤って触れたことで設備が作動した可能性が指摘されています。

こうした事態を防ぐためにも事前に安全点検を徹底することが不可欠です。

二酸化炭素消火設備は火災時に非常に効果的ですがその特性上、誤操作や誤作動が発生すると深刻な被害をもたらします。

私たち消防設備士としてはこうした事故を繰り返さない為にも設備の管理・点検を徹底し、安全への取り組みを更に強化していきます。

皆様こんにちは。お久ぶりの投稿になってしまいました。今年は例年と比べて気温が高い日が多くて最近急に冬の気温になった影響か最近、風邪をこじらせてしまいました…。ついこの間までは風邪をひいてもすぐ治っていた気がするのに年齢なのか全く治る気配がありません…。今年は免疫力を高める努力をしていかなければいけな
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