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不活性ガス消火設備

 

 

皆様こんにちは!  

東京都練馬区に拠点を置いている消防設備会社の  

株式会社Libertycolor(リバティカラー)でございます。 

 

  

今年の梅雨は晴れ間が多い気がしますが

梅雨入りし湿度が高い日が続いていますね☔ 

ジメジメしているし洗濯物も外に干せなくなりますし

気持ちもどんよりしがちですが 6月といえば・・・紫陽花ですよね✨ 

道を歩いてるとあちらこちらで見る紫陽花。 

私のオススメは神奈川県鎌倉市にある長谷寺の紫陽花です☺ 

2500株もの紫陽花が植えられており6月中旬から下旬にかけて見頃です! 

見渡す限り紫陽花で由比ヶ浜の海が見えるスポットもあるので自然に癒されたい方は是非☺🌼 

 

 

そして皆様キャンドルナイトというイベントがあるのをご存じでしょうか? 

毎年6/21.22頃は夏至です。 

夏至とは1年で日の入りまでがもっとも長い日、つまり昼間がもっとも長い日です。 

キャンドルナイトとは夏至の夜に世界的に開催されるイベントで電気をつけず 

キャンドルの灯りで夜を過ごそうというものです🌙 

キャンドルの炎には1/fゆらぎというものがあり見ているだけで癒され 

ストレス解消の効果があるそうです。 

 

雨音にもリラックス効果があるので梅雨の雨音とキャンドルと一緒に 

リラックスできる時間を作ってはいかがでしょうか😉 

 

 

前置きが長くなりましたが本日は第2種消火設備の 

“不活性ガス消火設備”についてご紹介します。 

 

 

・ガスを使った消火設備について 

 

ガスを用いた消火設備には不活性ガス(4種類)とハロゲン化物(今現在は4種類)の いずれかのガスを用いることができます。 

 

ハロゲン化物はフッ素や塩素、臭素などのハロゲン系列の元素を含んでいる化合物であり主な消火原理は燃料と酸素の化学反応を抑制して消火する仕組みになっています。 

 

ハロゲン化物の種類には 

 

  1. ハロン1301 
  2. HFC-227ea 
  3. HFC-23 
  4. FK-5-1-12 

 

があります。 

 

以前は、上記以外にハロン1211とハロン2402というものもありましたがオゾン層を破壊する原因のひとつとされて生産中止になり現在では見かけることが少なくなりました。 

 

 

・なぜガスで火が消えるのか? 

 

不活性ガス消火設備は火災の際に不活性ガス(二酸化炭素ガスや窒息ガスなど)を 

放出して消火する設備ですがどのように消火してるのでしょうか🙄? 

 

まず最初に火が燃えるという原理からお話を始めましょう! 

火が燃えるには・・・ 

 

○燃える物品(可燃物) 

○火をおこす現象(点火源) 

○燃焼の支援(酸素の供給) 

 

この上記3つが必要ですがこれらを“燃焼の三要素”といい 

最近、新たに“燃焼の連鎖”という項目を追加して“燃焼の四要素”とも言います。 

 

燃焼に必要な要素の1つでも欠けると火は消えます。 

 

 

この原理を応用した不活性ガス消火設備は火災現場の酸素を不活性なガスで 

酸欠状態にし、尚且つ放射するガスの冷却効果(液化二酸化炭素などが気体になるときに周りの熱を奪う気化熱の効果)で消火する設備です。 

 

この方法は酸素の遮断で消火するので火災現場を水や泡や粉末などの消火薬剤で 

汚染することなく消火することが出来ます。 

 

ですが二酸化炭素ガスを放出する方式のものは火災現場に二酸化炭素を多量に放出するため現場に人間がいると二酸化炭素ガスにより酸欠を起こし死亡する危険性もある消防設備です⚠ 

 

二酸化炭素ガスを放出する消火設備は人間が出入りを頻繁にしない 

立体駐車場やボイラー室などに用いられます。 

 

 

・不活性ガスの種類について 

 

不活性ガス消火設備に使用されるガスには以下のものがあります。 

 

*二酸化炭素(低圧式)* 

 

この二酸化炭素式は二酸化炭素が零下18度以下の温度で貯蔵されているものになります。零下18~20度で貯蔵するので専用の自動冷凍機を用いて冷やします。 

よく用いられる高圧式の二酸化炭素に比べて圧力が低いので配管や継手の厚さを抑えることが出来るというメリットがあります。 

 

ただ、常時二酸化炭素を冷やしておかないといけないので冷凍機などの 

ランニングコストがかかるデメリットもあります。 

 

 

*二酸化炭素ガス(高圧式)* 

 

よく見かける方式のものになります。 

液化二酸化炭素を高圧容器に封入したものをボンベ室などに常温で設置しておき 

使用時にその液化二酸化炭素を気化させて放出する方式になります。 

 

低圧式に比べてランニングコストはかかりませんが放出時に高圧ガスが出るので配管や継手を高圧に耐えられるものを使用しなければいけないというデメリットがあります。 

 

 

*窒素ガス* 

 

大気中のおよそ78%を占める気体です。 

ガス自体も安価でコストを抑えることができますが使用するガスが多いということ、設置できる環境がかなり限られているのであまり見かけない消火設備です。 

 

 

*IG-55(アルゴナイト)* 

 

このガスは窒素ガスとアルゴンガスの比が50:50のものを言います。 

火災現場の酸素濃度を低下させて消火するガスになりますが単純に酸素を低下させるので人体に危険で早めの退避が必要になります。 

 

 

*IG-541(イナージェン)* 

 

このガスは窒素:アルゴン:二酸化炭素が52:40:8の混合ガスになります。 

アルゴナイトと同じで酸素濃度を低下させて消火しますが二酸化炭素を含有しているのでアルゴナイトに比べて人体には安全です。 

 

窒素ガス、アルゴナイト、イナージェン共に 

オゾン層破壊係数や地球温暖化指数はほぼ0に近いです。 

 

 

・放出方式について 

 

不活性ガス消火設備は消火するのに二酸化炭素ガスや窒素ガスを放出しますが 

この放出にも以下の種類があります。 

 

 

*全域放出方式* 

 

こちらは防護区画内全域にガスを放出して消火する方式になります。 

この方式は二酸化炭素ガス方式と窒素ガス方式のどちらにも使用可能です。 

部屋内に消化ガスを充満させないといけないので消化ガス放出時は排気口やダクトなどの開口部を閉鎖して消化ガスが逃げないように措置をとります。 

 

また窒素ガスなどは高圧のガスをそのまま送るために部屋内の気圧が上がってしまうので避圧口と呼ばれる圧力を程よく逃がす装置も設けます。 

 

 

*局所放出方式* 

 

この方式は一部分にだけ直接消火ガスを放出して消火する方式になります。 

例をあげると、ボイラー室などの常時固定された火気使用機器にむけて 

ガスを放射して消火するものになります。 

この方式は二酸化炭素を放出する方式だけにしか認められていません。 

 

 

*移動式* 

 

この方式は防護対象物の近辺に消火薬剤貯蔵容器を設けておき付属のホース・ノズルを手動で操作して消火薬剤を放射して消火を行うものになります。 

 

二酸化炭素ガスが多量に放出されますので火災の時に煙が著しく充満するおそれがある場所や無窓階には設けることができません。 

 

この方式も二酸化炭素を放射する方式だけにしか認められていません。 

 

 

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株式会社Libertycolor 

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〒177-0035 

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定休日:土日・祝日 

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